EeePCのSDHCでUbuntu 8.04 Hardy Heron
Thursday, 22 May 2008
ThumbnailUbuntu 8.04(Hardy Heron)のUSB Liveスティックがあれば、後はEeePCへインストールするだけです。

ここではEeePCの初期モデル、 EeePC P701のSDHCにHardyをインストールするものとします。

インストールそのものは幾つかのオプションを選択て行くだけなので比較的簡単で、だいたい30分くらいで終了します。

基本的な手順は以下のとおりです。
  • USBスティックからライブUbuntuを起動
  • System->Preferences->Appearance->Visual Effects で"None"を選択

    compizが有効になっているとウインドウを"Alt+ドラッグ"で画面枠を越えて移動できません

  • デスクトップの"install"アイコンをダブルクリック
  • パーティションの設定で"Manual"を選択し、SDHCのドライブを指定(sdx:当方の場合sdc)

    パーティションを消して新しいパーティションをドライブ全体に指定します

    スワップ領域はSDHCへの負荷を考えて作らなくてもいいでしょう

    ファイルシステムは"ext2"ではなく"ext3"を選択しました(書き込み負荷は上がりますが、クラッシュ時のファイル破損の可能性が下がるため)

  • インストール設定の確認のウインドウで"Advanced"をクリックし、ブートローダーをインストールするデバイスを変更

    SDHCのデバイス名を指定します(sdx:当方の場合sdc)

後はインストールが終了するのを待つだけです。

インストール完了のメッセージが出たら、"Reboot Now"をクリック。

Hardyはさすが、EeePCが発売されてしばらく経った後でのリリースなので、普通にインストールしてそのまま不具合なしに使えるのかと思っていたら...間違いでした。

やはり色々と深刻な問題があるようです。

EeePC P701のSDHCにHardyをインストールした際の問題と対処方法
  • 起動しないGRUBの設定の問題
    いきなりError21Error15が出てブートできないはずです。

    ここは慌てずにGRUBのメニューから"E"を押して、ブートコマンドを正しく編集して再ブートします。
    root (hd0,0)
    を選択して、"E"を押す。
    grub edit > root (hd2,0)を(hd1,0)に変更
    "B"で再ブート
    
    これで、起動可能なはずです。

    変更するデバイスはhdx:当方の場合hd1

    下記のログインできない不具合を修正した後、
    sudo nano /boot/grub/menu.lst
    
    で、下の方にあるgrubのメニュー項目中、(hd2,0)を全て(hdx,0)に変えておきます

    また、"quite"を消しておくと、ブート時間が多少、短縮できると言う報告もあるようです。

  • ログインできない不具合
    Hardyをインストールして再起動後、GUIのログイン画面が出てユーザー名を入れた後、パスワードを入力する画面が出てこず止まったままになります。
    すでにバグとして報告されており、Hardyのマイナーバージョンアップで対処される予定のようです。
    当面の対処方法は下記の通りです。

    "Ctl+Atl+F2"でXを終了

    シェル上でユーザー名、パスワードを入力してシステムにログイン
    sudo rm /tmp/.X0-lock
    ハングしているXの一時ファイルを削除
    startx
    
    これで、通常通りに起動できます。

    ですが、毎回これをやるのは不便なので、ターミナルを起動し、
    hal-device
    
    で、キーの中に"storage.removable true"を含むデバイスを探します。

    当方の場合、4番目でUDIが、"/org/.../storage_serial_USB2_0_CardReader_SD0..."でした

    環境により微妙に異なるかと思います。

    次に、
    sudo nano /etc/rc.rocal
    
    で起動時に読み込まれるスクリプトのexit0の前に、
    hal-set-property --udi "/org/...storage_serial_USB2..." --key
     storage.removable --bool false
    
    の一行を追加します。

    一部、自動的にキーを探して、storage.removableの値をfalseにするスクリプトが紹介されていますが、当方の環境ではうまく動作しませんでした。

    これで、次回の起動時からは正常にログインができるはずです。

  • 正常に電源が切れない不具合
    上記のログインの問題を解消して無事にログインできれば、再起動する前に、
    sudo nano /etc/default/halt
    
    で、
    rmmod snd-hda-intel
    
    を追加し、電源が正常に切れない不具合を回避しておきましょう。

  • USBデバイスが正しく認識されない不具合
    sudo nano /etc/fstab
    
    で、CDROM...を含む一行を削除またはコメントアウトします。

  • その他の問題を一挙に解決
    一番厄介なのが無線LANがいまだに動作しないことですが、その他にもホットキーが動かない等、EeePC特有の問題がいくつか存在します。

    ただ、これらの問題については優れた有志らの手によって自動的にシステムを修正してくれるスクリプトwiki等で公開されていますので、それを利用するのが手っ取り早いでしょう。

    あまり欲張らないのであれば、ubuntueeetweak.shが良いでしょう。
    左のリンクからスクリプトファイルをダウンロード、適当な場所(ex.:/home/yourID/Files/)に保存。

    ターミナルから、
    cd /home/yourID/Files
    で、スクリプトのあるディレクトリに移動、
    sudo chmod +x ubuntueeetweak.sh
    で、書き込み権限を付加、
    sudo ./ubuntueeetweak.sh
    
    で、後はスクリプトが終了するまでしばらく待つだけです。

    このスクリプトはインターネットからファイルをダウンロードするので、有線LANに接続されている必要があります。
    Hardyのインストール後、有線LANが認識されない場合は、電源を切って、電池を外してからしばらく待って、再度起動して見て下さい。

基本的なインストールはこれで完了です。

かなり修正が必要なので、もう少し様子見と言うのもありかも知れません。

Ubuntu Hardy HeronをSDHCにインストールした場合、"Suspend"、"Hibernate"からの復帰ができません。今のところ有効な対処方法はないようです。