Ubuntu9.04 Jaunty Jackalopeがリリースされて早、1ヶ月ほどが過ぎました。
前バージョンのUbuntu8.10 Intrepid Ibexもかなり安定して動いていましたが、どうしても新しいバージョンが出ると入れ替えて試してみたくなるものです。
というわけで、早速EeePC701にインストールしてみました。
基本的な構想は今までと同じで、
- 英語版UbuntuにAnthyをインストールして日本語入力ができるようにする
- EeePCには光学ドライブがないのでインストールにはUSBメモリを使う
- Skypeでビデオチャット+日本語入力ができるようにする
- 他の用途でSDスロットを使う可能性があるので内蔵のSSDにUbuntuをインストール
こんな感じでしょうか。
早速、CDイメージをダウンロードしてインストールを始めましょう。
Ubuntuの公式サイトからインストールイメージをダウンロードします。
EeePCにUbuntuをインストールするためのブータブルUSBメモリを作成するには幾つか方法がありますが、
- Windowsマシンがある場合、Win32 Disk Imagerを使えばUSBメモリのドライブとダウンロードしたイメージファイルを指定するだけでライブUSBドライブが完成
- 他のPCでCDに焼いてライブCDを起動、System->Administration->USB Startuo Disk CreatorでライブUSBメモリを作成
あとは、完成したライブUSBメモリをEeePCで起動(起動時にEscキーを押して、ブートするデバイスにUSBを指定)するだけです。
バージョンが上がるごとにインストールも確実に楽になっています。
USBメモリから起動して”Install”を選ぶと、インストールの途中でEeePCの低解像度が災いし、押さなければならないボタンが画面の外にでて見えません。
パーティションの設定箇所なので当てずっぽうでEnterキーを押すわけにも行かず、一旦、Ubuntuを起動してデスクトップにある”Install”アイコンからインストールを始める方が安全かも知れません。
この方法でもボタンは画面の外に出てしまいますが、Altキーを押しながらウインドウをドラッグすることでボタンが見えるようになります。
特にパーティションを切ったり、スワップファイル用の領域を作りたくないと言う要望がある以外は、”SSDの全領域を使う”設定で問題ないでしょう。
以前のバージョンでは起動時間を短くするために、EeePC用に最適化されているカーネルを使う必要がありましたが、Ubuntu9.04では標準で起動時間が約60秒程度です。
インストール直後から、ワイヤレスLANも、Fn+Fxキー等も一通りは問題なく使えそうです。
<日本語を使えるようにする>
インストールした状態では日本語入力ができないので何かと不便です。
Synaptic Package Managerから、"SCIM"と"Anthy"でパッケージを検索し、
- scim-anthy
- scim-bridge-agent
- scim-bridge-agent-gtk
- scim-bridge-agent-qt
- scim-bridge-agent-qt4
- scim-gtk2-immodule
- scim-qtimm
- kasumi
上記の中でインストールされていないものがあったらインストールします。
次にテキストエディタでデスクトップ起動時の設定を変更します。
sudo nano /etc/profile
次にファイルの一番最後に、
# SCIM
export XMODIFIERS='@im=SCIM'
export GTK_IM_MODULE="scim"
export XIM_PROGRAM="scim -d"
export QT_IM_MODULE="scim-bridge"
scim -d
を追加します。
特にexportの最後の行、QT_IM_MODULEの設定はSkypeで日本語を使えるようにするために必須です
これで再起動すれば、画面上部のパネルにキーボードのアイコンが表示され、Ctl+SpaceでAnthyが起動するようになるはずです。
<フォントをインストール>
日本語が使えるようになったので、きれいなフォントをインストールしてみます。
以前はファイルマネージャーのNautilusで、”/font”フォルダを指定して新しいフォントをインストールすることができたのですが、Nautilusのバージョンが変わってから、この方法は使えなくなりました。
ですが、フォントのインストールは、”/usr/share/fonts”にフォントファイルもしくはフォントファイルの入ったフォルダを丸ごとコピーすれば簡単にできます。
フォントをコピー後、
sudo fc-cache -f -v
で、コピーしたフォント名がどこかに出てくれば問題なくフォントはインストールできています。
<VGAアウトプット>
Ubuntu8.10では、Fn+F5でVGA出力を切り替えられませんでした(Xの再起動が必要:Ctl+Alt+Backspace)、9.04では標準で動作するようになっています。
ただし、そのままの状態では外部ディスプレイの解像度が800x600までしか選べません。
そこで、
sudo nano /etc/X11/xorg.conf
で、Section "Screen"のDeviceの下に、
SubSection "Display"
Virtual 1824 1248
EndSubSection
を追加します。
追加する数字は、縦横のピクセル数の合計(EeePCのLCD+外部ディスプレイ)と同じか大きければ問題ないようです(理由は良く分かりません)。
この場合、横がLCDに800、外部に1024、縦がLCDに480、外部に768になります。
<内蔵マイクを使えるようにする>
内蔵マイクがうまく使えない問題は以前のバージョンからも存在しましたが、残念ながら本バージョンでも存在します。
内蔵マイクを使うには、
sudo rm /etc/X11/Xsession.d/70pulseaudio
で、Pulseaudioのモジュールを読まないようにすることと、
sudo nano /etc/modprobe.d/alsa-base
で、新規のファイルに、
options snd-hda-intel model=3stack-dig
を追加して再起動することで可能です。
内蔵マイクを使ってSkypeや録音を行う際には、System->Preferences->Soundで、システムサウンドを使用しないようにしないとノイズが入ってしまいます
後は、適当にボリュームコントロールを調整すればOKです。
この状態でSkypeをインストールすれば、内蔵マイクもカメラも機能し、日本語でチャットも可能です。
Ubuntu8.10ではSkypeが標準で使用する日本語フォントが汚く、System->Preferences->Qt 4 Settings(メニューにない場合はインストール)からフォントを指定し直す必要があったのですが、9.04では勝手に置き換わってました
デスクトップやアプリケーションで使用するフォントは、System->Preferences->Appearance->Fontsで変更できます
以上で、EeePC 701でUbuntu9.04 Jaunty Jackalopeがとりあえず使えるレベルになりました。
今回のUbuntuから、通常のデスクトップバージョンとネットブック用リミックスと二つのバージョンが選べるようになりましたが、個人的には標準のデスクトップ環境が気に入っているので、今回インストールしたのは通常のデスクトップバージョンです。
ですが、ネットブック用リミックスバージョンでもインストールされるアプリケーションに違いがあるだけで、中身は同じです。
また、EeePC 701ではリミックスでインストールされるランチャーが重くて使い物になりません。
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